これが1920年代の建物?
2000.06.13
アメリカで見てきた実例2

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Southside 1


ダラスに巨大なリノヴェーション物件がありました。なんと建物だけでおよそ35000坪というのですから驚きです。元々は工場として建てられ、1階のスペースには貨物列車が乗り入れていました。ですから天井は高く作られています。そして、その建物が建てられたのは1920年代のことだそうです。この写真をご覧下さい。確かに歴史を感じさせる建物ではありますが、きれいにリノヴェーションされ、とても80年も昔に建てられたものとは思えません。濃いレンガ色と白のラインが見事なコントラストを生み出しています。
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間取り図
この元々は工場だった建物がリノヴェーションによって今は高級マンションに生まれ変わっています。間取り図をご覧下さい。この3タイプのうち、もっとも狭いものでも48坪、広いものだと92坪の占有面積を持つ部屋が建ち並んでいるのです。もちろん部屋のタイプは他にも揃っています。図を見ておわかりいただけると思いますが、部屋のあちこちに柱が立っています。これはかつてこのビルが工場として使用されていたことを物語る名残となっています。この柱をじょうずに活用しながら現在の部屋を作っているのです。
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Southside 2
以前貨物列車が乗り入れていた1階部分は巨大なショッピングモールになっています。ある部分は、列車のレールと列車をそのまま残してレストランとして親しまれています。天井の高さを生かして室内公園になっている部分もあります。画廊もあり、このフロア全体がひとつの町としての機能を持つようになっているのです。
 古い建物だからといって壊してしまい、新しいものを建てるというのではなく、躯体そのものはまだまだ使える頑丈なものなので、それを生まれ変わらせるというリノヴェーションはアメリカにおいてごくポピュラーな手法となっています。周囲の住民や環境にとっても優しい方法であると同時に、工期も比較的短期間で済むというメリットもあるのです。タイムマシン経営によって、今後日本でもこうしたリノヴェーションは注目を集めることになるでしょう。