魅力ある建物を作る熱意が…
2000.07.11
ロミオ&ジュリエットT(清水啓一郎さん)





Q:こちらに住むようになったきっかけは何だったんですか。

A:ボクはここに住むようになって2年目なんですけど、それまでは大学の寮に入っていたんです。卒業制作展が都美術館で開かれた時に、ここのオーナーが見に来られていて、ボクの先輩からの紹介もあって、今度こんなマンションが出来上がるからオープニングのレセプションに来てみないかと誘っていただいたわけです。ちょうどその時ボクは大学院に進みたいと思っていたんですが、そうすると寮を出なくてはいけなくなるんですね。どこか住む所を捜さなければいけなかったんですが、「どうだ、おまえ大学院受かるようだったらここに住んでみないか」というかたちで声をかけていただいて、住むようになりました。
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清水さん

Q:それはいいタイミングでいい方と巡り合いましたね。率直に言って、このマンションのどこが気に入ってるんですか。

A:そうですねえ。ボクは寮で結構好き勝手やってたんですよ。一人一人部屋はもらえるんですが、もう建物は古くてぼろぼろなんです。なんとか少しでも住みやすい工夫をしようということで、仲間と一緒に壁から冷蔵庫から何から何までそのラウンジ全部、落書きで埋めたんです。そういう行為が自分達の存在している意味だとか、住みやすい空間を作っていると思うんですよね。で、そういう意識のある所、作り手が本当に住む人のことを意識しているって言うか、無機質ではない所、人の気配が感じられる所に引っ越したいと思っていました。そんな意味で言うと、ここは一言で「好き」と言える、「面白い」と思える住まいなんです。

Q:それは建物の外観のことを言ってるんですか。

A:もちろんそれもありますし、雰囲気というか、作り手の気持ち、思い入れが伝わってくるんですね。外観だけではなく、それに合わせて植栽を考えるとか、人が集う場を設けるとか、絵画やオブジェを置いて、何かしら人を楽しませよう、魅力ある建物にしようという強い意思が感じられるんです。そこにすごく共感を覚えます。



Q:住んでみて、住み心地はどうですか。

A:住み心地はいいですよ。住むだけだったら彫刻とか絵画、クラブルームだっていらないと思いますが、でもそれらの物が住む人に潤いを与えていると思います。実は最初はマンションがライトアップされたりしていて、恥ずかしいなと思ったこともありましたし、ボクみたいな学生がこんな所に住んでいいのか?なんて思ったこともあったんですけど、住んでみると住み心地がいいんですね。第一、自分がドキドキできるような所に住めるなんて、なかなかできる事じゃないですよね。
今は、友達を連れてきたい、人に見せたいと思いますよ。

Q:清水さんの部屋はどうなっているんですか。

A:自分一人になれるスペースを大切にしたいと思っているんですが、結構落ち着ける質素な雰囲気になっているとおもいますよ。こだわりのある自分の世界を持てる住まいということですごく気に入っています。