カンボジアに関心を持ったきっかけ
2000.07.06
一つの出会いが引き金となって

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新築された学校


私はこれまでに3校、カンボジアに学校を建てて寄付しています。今後もこの活動は続けて行きたいと思っていますが、それにしてもなぜカンボジアなのでしょうか。このコーナーを見てくださっている方も、「なんでカンボジアなの?」という疑問をお持ちかもしれません。今回は、私がカンボジアの教育に関心を持ったきっかけをお話させてください。
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カンボジアの子供たちと
私が賃貸マンション事業をはじめてからというもの、自分がオーナーになっている物件には、海外からの国費留学生や芸大生に優先して入居していただいていました。彼らが卒業した後、祖国と日本との友好の掛け橋になってもらいたいという願いや、日本の文化向上に貢献していただきたいという希望を抱いているからです。このような仕方で自分には直接携わる事のできない教育面でお役に立ちたい、若い才能を伸ばす事に少しでも役立ちたい、と考えていました。非力ではありますが、自分にできるボランティアを行ないたいと思っていたわけです。そして実際にそれは少しずつではありますが実を結び始めています。
私のこうした活動を知った市役所の職員の方から、隣りの柏市に、海外でボランティア活動を行なっている方がいらっしゃるという情報をいただきました。その方は岡村真理子さんとおっしゃる女性で、国連のカンボジアにおけるNGO活動に参加され、カンボジアでの最初の民主的選挙を成功に導いた立役者のお一人です。私はすぐに紹介していただき、岡村さんと知り合いました。岡村さんはカンボジアでの選挙後もカンボジアの再興に情熱を傾けておられ、特に教育の必要性を強く訴えておられます。現在でも年に10ヶ月ほどカンボジアに滞在するほどの熱の入れようです。誰か、カンボジアの子供達のために学校を建ててくれる人はいないだろうかと熱っぽく語るその姿に心を打たれ、私は是非ともお手伝いさせていただきたいと思いました。以前見て感動した映画「キリング・フィールド」の世界を思い出し、過酷な境遇に置かれている子供達の姿を連想したからかもしれません。賃貸マンション事業を始めた頃から私は「この子らの未来のために」というキャッチフレーズを掲げていましたが、それがこのような、より具体的な形で実現するとは予想だにしていませんでした。私はこの出会いに心から感謝しています。



この運命的とも言える出会いが今からおよそ3年前のことです。以来、年に1校の割合でカンボジアに学校を建てるようになりました。これは決して私個人の功績ではありません。一つの良い出会いがあったおかげなのです。私は事業を行なう際に考慮する幾つかの物差しを持っていますが、その中に「これは社会のためになるか」、「これは未来のためになるか」という項目があります。カンボジアの子供達と関わることになったのも、この物差しがあてはまったからに他なりません。もちろんこれは営利事業ではありませんが、戦禍にあえいだカンボジアの子供達が将来、国際社会にはばたくための教育に幾らかでも貢献できるならそれは本当に幸福な事だと私は思っています。