F氏の紹介
2000.10.30
自然生態画のスペシャリスト





前回に続いてF氏へのインタビューです。F氏はどのようにして画家を志すようになったのでしょうか。その辺のところをお尋ねしてみましょう。



Q:Fさんが画家を志した動機はどんなものなんですか?

A:実は、4歳のころから漠然となんですけど、絵を描く人になりたいと思っていたんですよ。母親がよく本を読んでくれたんですが、その本に載せられている挿絵がとても好きでした。特に印象に残っているのは「フランダースの犬」で、主人公のネロが絵を描いていたということも、自分が絵を描きたいと思ったひとつの理由になっていると思います。ネロは絵がうまいだけではなくて、見る人を感動させる絵を描いていました。自分も人を感動させられるような絵を描きたいと思いましたね。

Q:「フランダースの犬」ですか。確かルーベンスの絵が物語りの中に出てきましたね。ところでFさんは人を感動させる絵を描きたいと言う思いを実現させるためにどんな修行をしてきたんですか?

A:修行と言えるかどうかわかりませんが、小学校4年生のときから独立美術協会員の先生に師事しました。油絵を描き始めたのはこのころです。その後ずっと芸大を志望していたんですが、結局4浪してしまいました。2浪している最中にアルバイトで細密画を描くようになり、それ以降細密画を描きつづけています。医学書や人体解剖図を7年ほど描いた時期がありましたが、これはデッサン力を高めるために役立ったと思っています。

Q:そうでしたか。これからアメリカ進出に向けてどんな抱負をお持ちですか?

A:今までも自然界のものを描きつづけていましたが、素材としてはやはり自然界のもの、動物や鳥、植物などを描いていきたいと思っています。制作理念としては、単なる標本画ではなく、その絵を見る人に愛や勇気、夢やペーソス、ユーモアなどを感じ取ってもらえる絵にしていきたいですね。

Q:Fさんの夢が実現するように願っています。




深山さんのもとで、武者修業をはじめてまだ2ヶ月ですが、すでにF氏の目はアメリカの地をしっかりと見据えています。久々の個展も間もなく終わりますが、これからどんどん新しい絵を描きつづけていくことでしょう。「フランダースの犬」の主人公、ネロのように人を感動させる温かい雰囲気の絵を世に送り出してくれることを期待しています。私たちも彼の成功を願って見守っていきたいと思います。